AI・人工知能EXPO その1

Seminar

2019/4/4に、東京ビッグサイトで開催されたAI・人工知能EXPOを見に行きました。

開場時間の10時に行きましたが、入場手続きより、その後の入場する方が長い列になっており、入るのも大変なほどの大盛況ぶりでした。セミナー参加者も多く、会場を追加して、中継するほどでした。セミナーを4つ受講し、その間の時間で展示を見学したので、この記事では、最初のセミナーの話です。

「Amazonの人工知能」 (Amazon H.Sawaf氏)

AmazonがAWSで展開しているAIサービスの最新状況の説明であった。サービスを3つのカテゴリ、アルゴリズム開発、機械学習サービス、AIサービスに分けて、それぞれ展開している。

まず、アルゴリズム開発分野は、AWS上で、従来より高速に処理できるということを主に説明していた。インフラとしては、いろいろなフレームワークを使えるようにしているとのことで、特に、今回、AI専用のチップ「AWS Inferentia Chip」を開発し、それを使うことにより、効率化、高速化を図れる仕組みを作ったということである。

次に、機械学習サービスであるが、「Amazon SageMaker」というブランド名でモデルを簡単に早く作れる仕組みを作っている。画像にラベル化する「Amazon SageMaker Ground Truth」や、最近流行っている強化学習用のシステム「Amazon SageMaker RL」をリリースしているということである。また、面白い取り組みとしては、「AWS DeepRacer」というラジオコントロールカーを使って、ユーザがアルゴリズムを考えてプログラミングして実際にレースを行なってリーグ戦をやるようなことを行なっているということである。コンピュータ上のバーチャルだけではなく、実際の車(1/18モデル)を動かすところが面白い。

次に、AIサービスとしては、画像認識、音声認識、自然言語処理、自動翻訳、OCRなど、いろいろなシステムが使える環境を作っている。OCRはOCR++ということで、単純な文章だけではなく、表が入った文書も読み取って、それぞれに書いてあることを認識するということで、一歩進んでいると宣伝していた。また、商品などを推奨する「AWS Personalize」というシステムもあり、各自の行動を分析して、次の商品を勧める仕組みも作っている。新しいものでは、今後を予測する「AWS Forecast」をリリースしたばかりで、売り上げ予測などに使えるシステムということであった。

コメント