AI・人工知能EXPO その4

Seminar

AI・人工知能EXPOで、いろいろな展示を見たので、その概要を以下に示します。

[大手企業]
・日立グループは、既存システムにAIを追加する「AIプラス」を展示しており、HSCは遊び心がある「くりえいとんジャンケン」を展示していた。人間の出した手を画像認識して、少し後出しで勝つ仕組みらしいが、デモとしては面白い使い方と思った。
・SalesForceは、自社開発のAI「アインシュタイン」を展示していて、AIそのものの技術も優れているが、話を聞いたところ、それより、結果をビジュアルに見せるところに力を入れているとのこと(BI部分)。営業支援のデモでは、車を売る場合、顧客の年収などから、どれぐらいの価格の車、種類が売れるか予測し、営業に推奨案を出す仕組みを見せてもらった。AIをあまり意識せずに使える仕組みは重要と思われる。

[FPGAを使ったもの]
ソフトウェアだけだと遅かったり、インターネットがつながらないところでAIを使いたい場合、FPGAでAIを動作させるものをPALTEKとマクニカで展示していた。PALTEKはXilinxのARMが載っているFPGAを使っていたが、マクニカはLatticeの専用FPGA「SensAI」を使ったデモを行なっていた。このチップは非常に小さい電力しか使わないので、エッジコンピューティングに向いているとのことであった。

[ソフトウェア開発会社]
・コンサルからソフトウェア開発まで行なっているところは多く、話を聞いたFuture社は、もともとコンサルだけ行なっていたが、そのソフトウェア開発まで頼まれることが多くなり、かなりの件数を請け負っているとのことである。
・日本システムウェア(NSW)は「CrackVision」という建物のひび割れを検出するシステムを展示していた。ドローンの会社とAIでひび割れ検出する技術を持つ会社と3社で提携して作ったシステムということで、NSWがMicrosoft Azure上でシステム構築しているということである。
・富士ソフトは、ソフトウェア開発そのものより、AI導入サポートやデータ作成業務を請け負うということを前面に出して展示を行なっていた。もちろん、ソフトウェア開発につなげることが目的ではあると思うが、ユーザが苦労している部分にフォーカスをあてているところはさすがである。

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