AI・人工知能EXPO その3

Seminar

AI・人工知能EXPOのセミナー受講の続きです。

「AI活用の現状と今後の可能性」 三菱ケミカルホールディングス 浦本氏

浦本氏は、人工知能学会 会長でもあり、AIの基本から最近の話まで説明してくれた。

AIが一般的に使われてきたので、メインのプレーヤーはシステムの開発者からデータを持っている企業に移ってきているということであった。また、現状のAIは万能ではなく、過去に起きていない事象は予測できないところが欠点である。

現状のAIの欠点を解決するために以下のような方向に進んでいる。
・データがないと使えない→強化学習などの手法が開発されて、データが少なくても使える。
・AIの判断の基準がわからない→判断に納得感がある説明可能なAIが出てきている。
・ラベル付きデータ入手が難しい→半教師付き学習手法が出てきている。
・データを生成したい→GANという技術でデータを生成できるものが出てきている。

今後の問題として、人間を超えるAIができるシンギュラリティが起こるかという話もあり、今の技術の延長線上にはなく、新しいブレークスルーが起きないと難しいということであった。

また、兵器などにAIが使われることがないように、AI開発に関しては、倫理的な指針が必要ということである。そのための取り組みは世界的に行なわれていて、「アシロマの原則」や「EAD(Ethically Aligned Design)」などが作られている。

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